看護師が辞めたいと思うほど辛いこと14個と理由別解決法
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]
看護師は毎日辛いことばかりだと思います。
「あぁ、辛い。」とか「もう辞めたい。」が口癖のようになっている看護師さんも多いのではないでしょうか?
辞めたいほど辛いことは、我慢せずにすぐに解決するようにしましょう。
以下に、辛いコトそれぞれに解決法をまとめています。
これらの悩みはちょっとした工夫をしたり、環境を変えるだけで、解決することができますよ!
1.看護師が辞めたいほど辛いと思うこと
看護師が辞めたいほど辛いと思うことは、おもに次の14個があります。
- 体調面で辛い
- 仕事が覚えられなくて辛い
- 生死に直面して辛い
- 医療事故へのプレッシャーが辛い
- 仕事量が多すぎて辛い
- 育児と両立できなくて辛い
- 仕事が原因で家庭内がゴタゴタして辛い
- 先輩看護師にイジメられて辛い
- 夜勤が辛い
- 男性看護師で肩身が狭くて辛い
- 給料が安くて割に合わないから辛い
- 仕事中心の生活が辛い
- 患者の暴言・暴力が辛い
- 職場の人間関係に気を使いすぎて辛い
看護師をしているとこれだけ辛いことがありますので、辞めたいと思ってしまうのも仕方がないことと言えるでしょう。
看護師をしていて、「辛い、辞めたい」と思ったことが一度もない人はいないはずです。
辛いから辞めたいと悩んでいるのは、あなただけではないのです。
1-1.体調面で辛い
看護師の仕事をしていると、体調面で辛いことがあります。
腰痛を発症したり、自律神経失調症になったり、生理不順や肌荒れがあったりすると、こんなに体調を崩してまで働かなければいけないのかと疑問に感じて、辞めたいと思うようになります。
看護師の仕事は患者さんの移動介助や体位交換などの力仕事が多いので、どうしても腰に負担がかかり、腰痛を発症しやすくなります。
腰痛は看護師の職業病と言っても良いかもしれません。
また、看護師の仕事は不規則でストレスが多いので、自律神経失調症や生理不順になりやすいですし、肌荒れも起こしやすいのです。
さらに、毎日忙しい中で働いていて、体調管理が思うようにできず、風邪をひいてしまうこともありますが、風邪をひいたから、熱があるからといって、簡単に休めないのが看護師の仕事です。
熱があってフラフラな状態で、患者さんの看護をしていると、「私の方が具合が悪いと思う。私が看護してもらいたい。もう辞めたい。」と思うこともありますよね。
1-2.仕事が覚えられなくて辛い
新人看護師や中途採用で転職したばかりの看護師さんは、仕事が覚えられなくて辛いから辞めたいと思うことが多いと思います。
特に、新人看護師は仕事が覚えられなくて辛い、私は看護師に向いてないと思って辞めたいと思う人が多いのです。
看護師の仕事は覚えなくてはいけないことがたくさんあります。
しかも、診療科や職場によって、覚えるべきことが全く違ってくるのです。
さらに、看護師は「アレもやりながらコレもやって、次はコレを終わらせて」のようにマルチタスクの仕事ですから、仕事を覚えて、スムーズに仕事を進めるのは本当に大変です。
周囲の同期がテキパキ仕事をしているのを見ると、自分だけが仕事ができないと感じて、辞めたいと思うようになることがあります。
1-3.生死に直面して辛い
看護師の仕事は人の死に直面する仕事です。
病棟ではもちろんですが、介護施設や訪問看護でも看取りを行いますので、患者さんの死に直面することになります。
看取りは看護師として看護の力を発揮できる場面ではあるものの、人の生死に直面すること、また死にゆく患者とその家族の看護をすることは、精神的にとても辛いことです。
亡くなった患者さんを前にして、自分の無力さを感じることもあるでしょうし、看護師の仕事の責任の重さを痛感することもあるでしょう。
看取りをすることは看護師の仕事とはいえ、人の生死に直面することは、精神的なストレスになり、辛さを感じるものなのです。
1-4.医療事故へのプレッシャーが辛い
看護師は、常に医療事故へのプレッシャーを感じながら働かなくてはいけません。
「医療事故を起こしたらどうしよう?患者さんを死なせてしまったらどうしよう?」というプレッシャーを常に感じながら働くのは、とても辛いことです。
特に、ICUやCCU、救命救急センター、手術室、急性期病棟では、1つのミスが患者さんの命を奪ってしまうような重大な医療事故を引き起こしかねません。
そのため、看護師は医療事故を起こさないように細心の注意を払い、緊張感を持って、プレッシャーと闘いながら働かなくてはいけないのです。
1-5.仕事量が多すぎて辛い
看護師は仕事量が多すぎ、常に時間に追われながら働いています。
常に時間に追われて、せかせかと働いていたら、辞めたいと思ってしまうのも仕方がないことです。
目の前の仕事を終わらせて、忙しく働いているのに、次々に新しい仕事が入ってきて、いくら働いても、仕事が終わらない。
これは、急性期病棟の看護師あるあるだと思います。
あまりに仕事量が多すぎて、昼休憩もまともに取れない、夜勤は16時間以上の長丁場なのに仮眠時間は一切ない、食事も急いでかきこんで食べて、またすぐに仕事。
勤務時間終了になっても、まだまだ仕事が残っているから、毎日当然のように残業。
こんな環境で働いていたら、辛すぎて辞めたいと思うのも当たり前のことです。
1-6.育児と両立できなくて辛い
ママさん看護師は育児と仕事の両立に四苦八苦して、両立させるのが辛いから辞めたいと思うことが多々あると思います。
例えば、残業があると保育園のお迎え時間に間に合わないので、ほかの人に残業を手伝ってもらって、自分1人だけ早く退勤することもあります。
また、保育園や学校から「お子さんが熱を出したので、すぐに迎えに来てください」という連絡があれば、みんなに仕事を任せて、自分は早退しなければいけません。
このようなことを繰り返していると、たとえ仕方がないコトとはいっても、職場の中で肩身が狭くなって、働きにくくなってしまいます。
さらに、帰宅後は疲れていても、家事をして、子供の相手をしなければいけないので、寝るのはいつも深夜になってしまい、体力的にも限界を感じることもあると思います。
職場でも肩身が狭い、体力的にも限界と感じると、もう辛いから辞めたいと思ってしまうのです。
1-7.仕事が原因で家庭内がゴタゴタして辛い
看護師の仕事が原因で、家庭内がゴタゴタすることも、辞めたいと思うほど辛いことです。
看護師の仕事は夜勤があって不規則ですから、旦那さんとすれ違いの生活になってしまい、コミュニケーション不足になりやすいのです。
コミュニケーション不足だと、お互い誤解を生みやすくなって、ちょっとしたことでケンカになってしまいます。
また、すれ違いの生活だと、浮気も気になります。
看護師は激務でヘトヘトなのに、旦那さんが家事や育児に全く協力してくれない、「家事と子育ては女の仕事だ!でも、お前も働け!」という態度だと、ストレスが溜まってしまいます。
家庭内が上手く行かず、イライラしながら働いていると、何のために働いているのかわからなくなってしまって、こんなに辛いなら、もう仕事を辞めたほうが良いかもと思ってしまうのです。
1-8.先輩看護師にイジメられて辛い
新人看護師は、先輩看護師からイジメられることがあります。
いじめを受けていたら、本当に辛いので、辞めたいと思うのも仕方がありません。
新人看護師は仕事ができませんし、職場で最も弱い立場なので、意地悪な先輩看護師のイジメの対象になってしまうことがあります。
新人看護師は仕事を覚えることだけで精一杯でストレスフルなのに、さらに先輩看護師からイジメられ、「なんでそんなこともできないの!?」、「やる気ないんでしょ?」、「あんた、看護師に向いてないから辞めな。」などと言われたら、辛くて辞めたくなりますよね。
1-9.夜勤が辛い
看護師は病棟で勤務していると、夜勤をしなければけませんが、夜勤が苦手な人にとっては、夜勤は辞めたいと思うほど辛いことです。
夜勤をすると、生活リズムが不規則になって、体調を崩しやすいですし、家族や友人、恋人と予定が合いにくくなります。
体調を崩し、家庭内不和や交友範囲が狭くなる、恋人と上手くいかないなどのデメリットを抱えながら働かなくてはいけないなら、辞めたいと思うのも仕方がありません。
1-10.男性看護師で肩身が狭くて辛い
男性看護師は近年増加傾向と言っても、まだまだ少数派です。
そのため、男性看護師はいつも肩身が狭い思いをして、同僚の女性看護師に気を使いながら働かなくてはならず辛い思いをしています。
せっかく看護師になったのに、こんなに気を使って辛い思いをするなら、辞めたいと考えるようになるのです。
男性看護師は基本的に女性看護師から男として見てもらえません。
でも、力仕事がある時は、「男なんだから」、「男のくせに」と言われますし、女性患者の保清を変わってもらう時は、「男の看護師って使えない」と嫌味を言われることもあります。
職場で男性差別を受けていたら、辞めたいと思うのも当然のことなのです。
1-11.給料が安くて割に合わないから辛い
看護師は平均以上の給料をもらえる仕事です。
でも、仕事のハードさを考慮すると、看護師の給料は割に合わずに安く感じるので、「この給料では割に合わないから辛い」と考えて辞めたいと思うのです。
世間一般では看護師は高給取りと思われています。
でも、実際は力仕事が多くて、夜勤もあって、忙しくて、汚い仕事も多くて、感染のリスクがあることを考えると、看護師の仕事は決して高いとは言えず、むしろこんなに安いのならやっていられないと思ってしまいます。
1-12.仕事中心の生活が辛い
仕事中心の生活が辛いから辞めたいと思うこともあります。
看護師は仕事中心の生活になって、プライベートがおろそかになってしまうので、こんな生活が続くなら辛いから辞めたいと思ってしまいます。
毎日のように残業があって、夜勤も多く、”平日休み”で、しかも連休は少ない、さらには貴重な休日は勉強会や院内研修に潰される。
このような仕事中心の生活を送っていたら、何のために働いているのかわかりませんし、婚期を逃して、なかなか結婚できないというコトになってしまうのです。
1-13.患者の暴言・暴力が辛い
看護師は、患者の暴言・暴力が辛いから辞めたいと考える時もあります。
暴言・暴力があったら、だれでも辞めたいですよね。
精神科では患者から暴言・暴力を受けることが度々あります。
これは、精神科の疾患の症状の1つなのですが、仕事と言えども、そして病気の症状と言えども、暴言・暴力を受ける側は恐怖を感じますし、精神的に辛いものがあります。
また昨今は、モンスターペイシェントが増えてきていますので、精神科でない職場でも、患者から怒鳴りつけられる、殴られるなど暴言・暴力の被害に遭うこともあるのです。
1-14.職場の人間関係に気を使いすぎて辛い
看護師は上司・先輩・同僚に気を使いながら働かなくてはいけないので、気疲れをしてしまい、その辛さから辞めたいと思うようになることもあります。
看護師の職場の人間関係は、とても微妙なパワーバランスの上で成り立っていることがあります。
「あっちを立てれば、こっちが立たず」のようなことも多いので、いろいろ気を使わなくてはいけないことも多いのです。
夏休みの連休をとる時にも、先輩に根回しをしたり、様子を見ながら希望を出さないと、陰口をたたかれることになります。
必要以上に顔色を伺いながら働いていることに疲れてしまって、「こんなに気疲れして辛いなら、もう辞めたい」と思うようになるのです。
2.辞めたい理由別の解決法
看護師を辞めたいほど辛い場合は、まずは理由別の解決法を実践してみましょう。
先ほどご紹介した14個の辛い理由別に解決法をまとめました。
2-1.体調面で辛い時の解決法
体調面で辛いから辞めたい時には、体調を整えられる職場に転職しましょう。
看護師の職場のすべてが過酷な労働環境というわけではありません。
職場を選べば、体調をきちんと維持しながら看護師として働くことができるのです。
例えば、腰痛が辛い看護師さんは、健診センターなど力仕事がない職場や、介護士がいて看護師は看護業務に専念できる介護施設に転職すれば、腰痛を悪化させずに済むでしょう。
また、外来やクリニック、デイサービス、企業の医務室など平日日勤のみの職場で働いたら、規則正しい生活ができます。
その中から、自分のやりたい仕事ができる職場、人間関係が良い職場を探したら、ストレスもなくなりますので、自律神経失調症や生理不順、肌荒れも解決すると思います。
体調が悪い時くらいは休みたいという人は、職場の雰囲気を確認しましょう。
「お互いさま」、「協力し合うのが当たり前」という職場風土が根付いた職場なら、風邪をひいた時に休んでも、悪く思われることはないはずです。
体調がとても悪い時は、少し休んで体調回復に努め、それから体調を整えられる職場に転職しても良いと思います。
看護師にとって体は資本です。
健康な体を持っていないと、看護師として働くことはできません。
ですから、体調を崩してまで、今の職場で我慢して働き続ける必要はないと思います。
まずは自分のことを大切できる職場を探して、そこで看護師として働くようにしましょう。
2-2.仕事が覚えられなくて辛い時の解決法
仕事が覚えられなくて辞めたい場合は、仕事を覚えるコツを実践して、それでもダメなら、教育体制が整っているところに転職すると良いでしょう。
まず、知っておいて欲しいことは、仕事を覚えるスピードは1人1人違うということです。
あなたは、同期の看護師よりも仕事を覚えるスピードがやや遅いのかもしれません。
でも、それは変なことではなく、あなたの個性なのです。ですから、それを気に病む必要はありません。
今からコツコツ努力を続ければ、3年後、5年後、10年後には同期の看護師を追い越すことも可能です。童話の「ウサギと亀」のお話と同じです。
ただ、仕事を覚えるためには、【1つ1つメモを取ること】、【わからないことは遠慮せずに必ず確認すること】、【タイマーを多用すること】などを実践してください。
また、インシデントを起こした時は、次はどうやったら同じ失敗をしないのかを真剣に考えるようにしましょう。
そうすれば、少しずつ仕事ができるようになりますし、看護師として成長してけるはずです。
それでも、先輩看護師に「なんでそんなに仕事ができないのよ?」などと厳しいことを言われるようであれば、教育体制が整っていて、親身になって仕事を教えてくれるところに転職すると良いでしょう。
1人1人の能力、進捗度に合わせて、親身に指導をしてくれる職場なら、嫌な思いをせずに、仕事を覚えていくことができるはずです。
2-3.生死に直面して辛い時の解決法
生死に直面して辛い時には、看取りがない職場に転職すると良いでしょう。
看護師の職場の中にも、人の生死に直面せずに済む職場はたくさんあります。
そのような職場に転職すると、今の辞めたいほどの辛さから解放されると思います。
生死に直面しない職場と言えば、外来やクリニック、透析クリニック、デイサービス、健診センター、精神科病棟、保育園、企業の医務室などです。
これらの職場なら、患者さんが亡くなるコトはほぼありませんので、今の辛い気持ちからは解放されるでしょう。
どうしても、人の死に立ち会うのは辛いけれど、急性期病棟で働きたいという場合は、糖尿病内科や眼科などを選ぶと、患者さんが亡くなることが少ないので、今よりも辞めたいと思わなくなるはずです。
2-4.医療事故へのプレッシャーが辛い時の解決法
医療事故へのプレッシャーが辛い時の解決法は、医療行為が少ない職場へ転職することです。
医療行為が少ない職場なら、患者さんの命にかかわるような仕事はありませんので、プレッシャーから解放されて、辞めたいと思うことはないでしょう。
医療事故へのプレッシャーは、どんなに仕事ができるようになっても付いて回るものです。
バリバリ仕事ができるベテラン看護師さんだって、少なからず医療事故へのプレッシャーを感じながら働いています。
医療事故へのプレッシャーから解放されるためには、医療行為がない職場、たとえミスを起こしても、人の命にかかわらないような職場に転職する必要があります。
医療行為がない職場は、介護施設やデイサービス、保育園、訪問入浴、企業の医務室などがあります。
このような職場なら、今感じているプレッシャーを感じることがなく働けると思います。
ただ、介護施設の中でも老健や一部の有料老人ホームでは人工呼吸器をつけていたり、ドレーンが入っているような医療度が高い人が入居しているので、注意してください。
2-5.仕事量が多すぎて辛い時の解決法
仕事量が多すぎて辛いから辞めたい時には、ゆとりを持って働ける職場を選びましょう。
時間に追われずに、しっかり休憩が取れる職場で働けば、辞めたいと思う気持ちを解決することができます。
ゆとりを持って働ける職場は、療養型病棟や介護施設、デイサービスなどです。
これらの職場なら、急性期病棟のように時間に追われながら働くことは少ないと思います。
ただ、急性期病棟でも人員にゆとりを持って配置しているところは、忙しい中でも休憩時間はきちんと確保できるようにしています。
急性期看護がやりたくて、「勤務中は忙しくても、休憩はしっかりとれて、残業も少なければOK」という人は、急性期病棟の中でも人手不足ではないところ、ゆとりをもって人員配置をしているところを選びましょう。
2-6.育児と両立できなくて辛い時の解決法
育児と仕事を両立できなくて辛いから辞めたい時には、両立可能な職場に転職しましょう。
具体的には、院内託児所があって、ママさん看護師が多い職場です。
院内託児所に預ければ、たとえ残業があっても、お迎え時間はさほど気にしなくて大丈夫です。
できれば、24時間対応で病児保育・病後児保育OKの託児所だと、さらに安心です。
また、ママさん看護師が多い職場なら、子供の熱で欠勤や早退する時にも「お互い様だから」と協力し合いながら、仕事をカバーしてもらえます。
もちろん、あなたもほかのママさん看護師が早退・欠勤した時には、快く仕事をカバーしてあげましょう。
詳しくは、「家庭、家事や子育てと両立できない」を参考にしてください。
体力的にきついという人は、子育てがひと段落するまで、常勤ではなく非常勤として働くのも良いと思います。
フルタイムではなく週3〜4回勤務にしたり、半日勤務にすれば、体力的にだいぶ楽になるのではないでしょうか。
あなたが倒れてしまったり、イライラしていたら、お子さんが不安になってしまいます。
働くことも大切ですが、お子さんのことを第一に考えて、一番良い選択をするようにしましょう。
2-7.仕事が原因で家庭内がゴタゴタして辛い時の解決法
仕事が原因で家庭内がゴタゴタして辛い時の解決法としては、まずは旦那さんとしっかり話し合いの場を設けましょう。
すれ違いの生活で、コミュニケーション不足になると、どうしても誤解が生まれやすくなります。
しっかり話し合うことで、お互いの気持ちや考えを理解できるようになれば、今の辛い状況から一歩前進できると思います。
それから、家事の分担を話し合ったり、一緒にいる時間をできるだけ多く確保するための努力を惜しまないようにする、仕事が忙しい時でもLINEやメール、電話での連絡を密にするようにしましょう。
何よりもまずは、コミュニケーションを取ることです。
男性は、女性に比べると察する能力はありません。「言わなくてもわかってくれるはず」とあなたは思っているかもしれませんが、男性は言わないとわからないのです。
ですから、きちんとコミュニケーションを取るようにしましょう。
それでも、なかなか一緒にいる時間を確保できず、コミュニケーション不足になってしまう時は、旦那さんの生活リズムに合わせられるような職場に転職すると良いと思います。
旦那さんが普通のサラリーマンなら平日日勤のみの職場に転職しましょう。
デイサービスや保育園、訪問看護ステーション、外来、クリニックなどは日曜休みのところが多いですので、おすすめです。
1-8.先輩看護師にイジメられて辛い時の解決法
先輩看護師にイジメられて辛いから辞めたい時は、まずは師長に相談してください。
師長に相談して、先輩にイジメられていることを伝えて対処してもらいましょう。
この時に、客観的な事実を述べるようにしてください。
あなたの主観が相談内容に入り過ぎてしまうと、ただの愚痴や悪口になってしまうことがあります。
そして、「翌月の月末までには何とかしてください」のように期限を区切って対処をお願いしましょう。
期限を設けないと、うまくごまかされて、何も対処してもらえずに、”なあなあ”になってしまう可能性があります。
師長に相談して、きちんと対処してもらい、働きやすい環境が整えば、そのままその職場で働きましょう。
もし、対処してもらえなかった場合は、早めに転職したほうが良いと思います。
そんな辛い思いをして、辞めたいと思ってまでその職場にしがみつく必要はありません。
もっと良い職場で働いたほうが、あなたのためになります。
今のまま我慢して働いていたら、看護師としての将来を、いじめの犯人である先輩看護師に潰されてしまうかもしれません。
それなら、そんな職場はサッサと捨ててしまって、人間関係が良く穏やかな気持ちで働ける職場に転職したほうが良いと思いませんか?
1-9.夜勤が辛い時の解決法
夜勤が辛いから辞めたい時は、日勤のみの職場に転職しましょう。夜勤は合う合わないがはっきり分かれます。
夜勤をやっても体調を崩さない、夜勤が苦ではない看護師さんもいますが、夜勤が苦手な人にとっては、夜勤に入るのが本当に苦痛だと思います。
今働いている職場で師長に相談して、「日勤のみにしてほしい」と交渉するのも良いのですが、同僚の看護師の手前、自分だけ日勤で働くというのが難しい場合もあると思います。
そういう時は、思い切って転職しましょう。
外来やクリニック、訪問看護ステーション、特別養護老人ホーム、デイサービスなどは、日勤のみで働くことができます。
そうすれば、体調も良くなりますし、プライベートも充実すると思います。
夜勤が辛い看護師さんは、「夜勤のストレスがきつい、身体的にもつらい」の記事もぜひ参考にしてください。
1-10.男性看護師で肩身が狭くて辛い時の解決法
男性看護師で肩身が狭くて辛いから辞めたい場合は、大学病院など大規模な病院に転職することをおすすめします。
男性看護師が肩身が狭いと感じるのは、男性看護師の割合が低いからです。
男性看護師が多い職場で働けば、今よりも肩身が狭い思いをせずに済みます。
男性看護師が多い職場はおもに大規模病院です。
500床以上あるような大規模な総合病院は、1部署に男性看護師が複数いるのが普通です。
私は以前大学病院で働いていましたが、私が働いていた部署では男性看護師の割合は2割程度だったと思います。
1勤務に男性看護師は複数いるのが当たり前でした。
男性看護師が多い職場なら、女性看護師も男性看護師と一緒に働くのが普通のことなので、変な男性看護師差別をすることもありません。
肩身が狭い思いをしている男性看護師は、大規模な病院に転職すれば、辛い思いをせずに済むはずです。
辞めたいと思っている男性看護師の方は、「男性看護師が仕事を辞めたい理由TOP5とその解決法」も参考になると思います。
1-11.給料が安くて割に合わないから辛い時の解決法
給料が安くて割に合わなくて辛いから辞めたい時には、割に合うと感じる職場に転職するしかありません。
この時の考え方は2パターンあります。
◆1つ目は、ハードな仕事でも割に合うと感じられるだけの高収入を得られる職場に転職することです。
◆2つ目は、そこそこの給料でも割に合うと感じられる楽な職場に転職することですね。
仕事はハードでも高収入を得られるのは、大学病院や美容外科クリニックです。
そこそこの給料で仕事が楽なのは、看護業務に専念できて力仕事がない介護施設やデイサービス、健診センタ―などが候補になります。
どちらのパターンで割に合う、割が良いと思えるかどうかは、あなたの価値観次第ですので、どちらを選ぶべきなのか、あなたの価値観に合わせて考えてみましょう。
2-12.仕事中心の生活が辛い時の解決法
仕事中心の生活が辛いから辞めたい時は、プライベートな時間を確保できる転職先を探さなくてはいけません。
具体的には、年間休日が多くて、有給消化率も高い、さらに残業が少ない職場です。
年間休日は120日以上、有給消化率は80%以上、残業は月10時間以下を目安にしたいですね。
この条件を満たすのは、意外かもしれませんが、大学病院なんです。大学病院は年間休日130日前後あるところがあります。
私が働いてた大学病院は年間休日が130日で、集中治療系で働いていたので残業は月5時間程度でした。有給消化は30%程度でしたが。
それでも、休みが多くて残業が少ないので、プライベートな時間はしっかり確保できていました。
小さな病院や介護施設などは4週8休でも祝日分は休みではなかったり、年末年始休暇や夏季休暇がなかったりするので、実は年間休日数が少なめだったりするのです。
それを考えると、大学病院の外来は最もプライベートな時間を確保できる職場かもしれません。
年間休日数が多くて、残業も少なめ、日勤のみで日曜は必ず休みですから。
この条件を満たす大学病院の外来の中で、有給消化率が高いところに転職すれば、仕事中心の生活とは無縁で、仕事とプライベートをしっかり両立できるところで働けると思います。
1-13.患者の暴言・暴力が辛い
患者の暴言・暴力が辛いから辞めたい時には、暴言・暴力のリスクが低い職場で働きましょう。
暴言・暴力は、いくらあなたのメンタルを強化しても、辛いものは辛いですから、そんなものからは逃げ出してしまったほうが良いのです。
精神科で働いている人は、精神科以外の職場で働いたほうが良いのですが、どうしても精神科で働きたい場合は精神科クリニックや外来など、症状が落ち着いた患者が多い職場を選んでください。
精神科以外では、モンスターペイシェントやクレーマーが多いのは救急外来や産科、小児科になります。
救急外来では診察の順番や内服薬の処方日数に文句を言ってくる人がいます。
産科や小児科は子供関係の診療科ですので、親や家族が子供のことを心配し過ぎて、少しのことでも、クレームを言ってきたり、訴訟問題に発展しそうになることがあるのです。
そのため、患者の暴言・暴力が辛い時には、そのような職場は避けて、暴言・暴力のリスクが少ない職場で働くようにしましょう。
2-14.職場の人間関係に気を使いすぎて辛い時の解決法
職場の人間関係に気を使いすぎて辛い時の解決法は、人間関係が良い職場に転職することです。
人間関係が良い職場なら、周囲の顔色をうかがいながら、気を使いすぎて疲れることもありません。
看護師の職場すべてが人間関係が悪いわけではないので、じっくりと雰囲気の良い職場、人間関係の良い職場を探してみると良いでしょう。
また、基本的には1人で行動する訪問看護ステーションを選ぶと、人間関係の苦労は多少軽減すると思います。
オープニングスタッフになるのも1つの手ですね。オープニングスタッフなら、お局看護師がいませんし、人間関係をゼロから構築していくので、働きやすいと思います。
まとめ
看護師が辞めたいと思うほど辛いこと14個と理由別の解決法をまとめました。
看護師は辛いことがたくさんありますし、「もう辞めたい」と思うことも1度や2度ではないと思います。
でも、今の職場でちょっとだけ工夫をしたり、環境を変えて転職をすれば、辛いことを解決できて、看護師の仕事の楽しさや、やりがいを再確認できるようになるはずです。
「辛い、辞めたい」と思っている看護師さんは、まずは解決するための第一歩を踏み出してみましょう。
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