看護師に向いてないから辞めたい?実力発揮!性格別おすすめの職場9つ
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).more..]
「私って看護師に向いてないから辞めたい」と思っている看護師さんは、次の9つのタイプにご自身を当てはめてしまっていると思います。
とろい・要領が悪い |
無口で根暗 |
潔癖症 |
勉強が苦手 |
男性である |
上司や先輩に嫌われる |
大ざっぱ |
すぐに焦る |
短気 |
これらの理由で看護師に向いていないと思っている人は、看護師以外の仕事に転職しても、また同じ悩みを抱えて辞めたいと思うようになる可能性が高いですし、給料や雇用形態などで大きなデメリットを抱えることになります。
これらの悩みを抱えていても、それぞれの性格に合った看護師の職場に転職すれば、看護師に向いてないという悩みを解決し、自分を活かしながら看護師として働くことができるのです。
看護師に向いてないから辞めたいと思う理由
看護師に向いてないから辞めたいと思う理由には、次の9つがあります。
とろい・要領が悪い |
無口で根暗 |
潔癖症 |
勉強が苦手 |
男性である |
上司や先輩に嫌われる |
大ざっぱ |
すぐに焦る |
短気 |
このような性格の人は、看護師として働いていると、「私は看護師に向いてないんだな。もう辞めたい。」と思うことが多いのです。
とろい、要領が悪いので看護師に向いてない
「とろい人や要領が悪い人」は、看護師に向いてないと思うことが多々あります。
先輩看護師から「あなたはとろいから看護師に向いてないんじゃない?」と嫌味を言われることもあるでしょう。
看護師は常にテキパキ働くこと、複数の仕事を同時進行で片づけていくことを要求される職業です。
仕事量はとても多いですし、病気や怪我の患者さんは刻一刻と状態が変化しますので、スピーディー働かないと、患者さんを死なせてしまうことがあるからです。
でも、マイペースで1つ1つの仕事に時間がかかってしまう人やマルチタスクが苦手という看護師さんもいます。
看護師だからって、全員がテキパキ働けるわけではないのです。
人よりも「とろかったり、要領が悪くて」仕事に時間がかかってしまう看護師さんは、毎日毎日残業になりますし、患者さんを待たせてしまうことが多く、同僚の看護師さんに仕事を手伝ってもらわなけばいけないので、「私は看護師に向いてない。辞めたほうが良いかも」と思ってしまうのです。
無口で根暗なので看護師に向いてない
無口で根暗な人は、一般的に看護師には向いてないとされています。
なぜなら、患者さんとコミュニケーションを取るのが難しいですし、一般的に看護師は太陽のように明るいイメージを持たれているからです。
看護師は病気や怪我で苦しむ患者さんの支えとなる存在ですから、明るい性格が好まれます。
陰気で暗い看護師さんは、患者さんの気持ちまで暗くしてしまうことがあります。
また、無口で人と話すのが苦手な看護師さんは、患者さんと積極的にコミュニケーションを取らないので、患者さんの情報を正確に、そしてタイムリーに収集することができませんので、看護計画に反映することができないのです。
潔癖症なので看護師に向いてない
潔癖症の人も看護師に向いてないと悩むことになるでしょう。
看護師は「汚物」を扱う仕事です。オムツ交換をするのは当たり前ですし、導尿や浣腸なども行います。
いくら手袋をしていても、患者さんの便が手に付着する可能性はゼロではありません。
また、痰の吸引をしていると、患者さんの痰が顔に飛んでくることもあります。
そのため、潔癖症の看護師さんは、「こんなに不潔なことが多いなんて、私は看護師に向いてない」と思うようになるのです。
勉強が苦手なので看護師に向いてない
勉強が苦手な看護師さんは、「看護師に向いてないから辞めたい」と思うことが多々あるでしょう。
看護師という仕事は、一生勉強を続けていく必要がありますので、勉強が苦手な看護師さんにとっては、看護師の仕事をしていることが苦痛になるのです。
特に、急性期病院では院内研修や勉強会が多いですし、そのほか専門的なことをどんどん学んでいかなくてはいけないので、勉強が苦手な看護師さんは急性期病院で働いていると、私は看護師に向いてないと思うことが多いのです。
男性であるので看護師に向いてない
男性看護師は、「男だし、看護師に向いてない。看護師なんて辞めたい」と思いながら働いている人が多いと思います。
看護師の仕事に興味がある、または看護師の安定性・高収入に惹かれて看護師になったけれど、実際に看護師として働き出してみると、患者さんにはいろいろ気を使って疲れるし、女性の同僚に囲まれて人間関係が面倒で、看護師になったことを後悔して辞めたいと思う男性看護師は少なくありません。
上司や先輩にすぐ嫌われるので看護師に向いてない
上司や先輩に、なぜかすぐに嫌われてしまうという人はいませんか?
女同士の人間関係に上手くなじめなかったり、一言多かったりで、上司や師長に嫌われてしまうという看護師さんは結構多いと思います。
上司や先輩看護師から嫌われてしまうと、仕事中に手伝ってもらえなかったり、1人だけ仲間外れにされることがあるので、仕事がうまく進みません。
女同士の世界で上手くやっていけない、なぜかすぐに嫌われるという人は、「看護師に向いてないかも」と思ってしまうのです。
大ざっぱなので看護師に向いてない
看護師はミスが許されない仕事です。そのため、常に薬の量や点滴の滴下速度、点滴の投与時間、酸素の投与量などを几帳面に管理していないといけません。
でも、性格的に大ざっぱな看護師さんもいますよね。
「そんなに細かく管理しなくても大丈夫でしょ?」とか「適当で良いよ」と思ってしまうと、患者さんの安全を守ることができません。
また、大ざっぱに仕事をしていることで、先輩看護師に、「もっと整理整頓しながら仕事をして!」とか「ちゃんと測って計算してやったの?目分量じゃないでしょうね?そんなんじゃ、患者さんを殺しちゃうよ?」と注意されると、自分は看護師に向いてないことを実感して辞めたいと思うのです。
すぐに焦るので看護師に向いてない
予想外のことが起こると、すぐにパニックになって焦ってしまう看護師さんも、「私は看護師に向いてない」と思うようになります。
急変が起こった時に、「どうしよう?!どうしよう!?」と思って焦りばかりが募り、パニックになってしまったり、忙しい時ほど焦ってしまって、患者さんの食事をひっくり返したり、大切な麻薬のアンプルを床に落として割ってしまったり。
すぐに焦ってパニックになってしまう看護師さんは、「迷惑かけてばかり。私って、看護師に向いてないんだな」と思い悩むことも多いのです。
短気なので看護師に向いてない
看護師はテキパキと仕事をしなければいけない一方で、短気ではなかなか務まらない仕事です。
患者さんは高齢者が多いのでマイペースでゆっくり行動する人がほとんどですし、患者さんのペースに合わせて仕事をしないといけないことが多いんです。
また、「眠れない」などの用事でナースコールを連打してくる患者さんも少なくありません。
消灯時間になったらテレビは消して静かにするというルールを何度言っても守れない患者さんもいます。
そういう時に、いちいちイライラしていたら、看護師はストレスでパンクしてしまいます。
周りの看護師さんは、ナースコールを連打されてもイライラせずに対応しているのを見ると、「私って看護師に向いてないわ」と自信をなくして、また余計にイライラしてしまうのです。
看護師に向いてないから辞めたい。ほかの仕事なら向いていますか?
看護師に向いてないから辞めたいと思った場合、看護師以外の仕事をしようと考えると思いますが、あなたは看護師以外の仕事なら向いているのでしょうか?
看護師に向いてないからといって、他の仕事に転職しても、きっと同じような悩みを抱えることになります。
看護師の仕事を辞めたからといって、今の悩みがすべて解決するわけではないのです。
例えば、「とろい、要領が悪いから看護師に向いてない。だから他の仕事に転職しよう」と考えている人は、他の仕事なら「とろい、要領が悪い」でも全く問題なく、気持ち良く仕事が出来ると勘違いしていませんか?
看護師だけではなく他の仕事でもスピードやマルチタスクで仕事をすることは要求されます。
「無口で根暗」の人も、他人と全くコミュニケーションを取らずにできる仕事なんて、ほとんど無いという現状理解が足らないかも知れません。
社会に出て働く以上、周囲の人とコミュニケーションをとらずに仕事をする事はできません。
他の「看護師に向いてないから辞めたい」という理由についても同じです。
確かに看護師としてはマイナスポイントとなることが多いかも知れませんが、他の仕事に転職したからといって、すんなり解決するものではないのです。
それに、他の仕事に転職したら、おそらく年収は大幅ダウンします。
看護師の平均年収は478万円ですが、女性の職業で看護師以上に稼げる仕事は医師や弁護士などの専門性の高い職業だけなのです。
職業 |
年収 |
看護師 |
478万円 |
サラリーマン |
272万円 |
販売員 |
266万円 |
ウエイトレス |
249万円 |
出典:厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査」、国税庁「平成26年民間給与実態統計調査結果」(PDF)
この平均年収の差を見ても、看護師を辞めたいと思うでしょうか?
看護師以外の職業に転職した場合、定年までずっと正社員(常勤)として働いていけるという確証はありません。
リストラの可能性はありますし、正社員ではなく契約社員や派遣社員、パートでしか雇用してもらえないこともあるでしょう。
看護師以外の仕事に転職しても、今の悩みは解決するわけではなく、また結局は「この仕事も向いてなかった」と思うことになる可能性があります。
さらに、給料は減り、リストラや派遣切りにあって、失業するリスクもあるのです。
それなら、看護師の仕事を続けたほうが良いと思いませんか?
もちろん、今の職場で看護師の仕事を続けるわけではなく、あなたの性格に合った職場、向いてないと思った理由を解決できる職場で働くのです。
逃げるように看護師以外の仕事に就いて、また同じような悩みを抱え、給料は減り、リストラにおびえる日々を送るのと、自分に合った看護師の職場で働いて、向いてないという悩みを解決し、経済的にもリストラの恐怖にも悩まなくて済むのであればどちらが良いかは考えるまでもありません。
看護師以外の仕事に就いても、「向いてない」という悩みは解決しないし、給料が下がったり、正社員になれなかったりするんですね
看護師に向いてないから辞めたい人は、職場が合っていないだけ
看護師に向いてないから辞めたい人は、もしかしたら今の職場が合っていないだけかもしれません。
あなたに合った職場で働けば、「向いてないから辞めたい」と思うこともなく、「私って看護師に向いているじゃん!看護師ってわたしの天職かも!?」と思える可能性があります。
「とろい、要領が悪い」人に合う職場
とろい、要領が悪いから看護師に向いてないと思っている人は、介護施設へ転職してみませんか?
介護施設の看護師は雑用が少なく、看護業務に専念できますので、時間に追い立てられながら仕事をすることはありませんし、時間的にも精神的にもゆとりを持って働くことができます。
そのため、1つ1つの仕事がゆっくりでも、仕事を同時進行できなくても、追い詰められることはありませんので、楽しく働くことができるはずです。
「無口で根暗な」人に合う職場
「無口で根暗な」人に合う職場は、手術室です。
手術室では患者さんと話す時間はとても短いですから、無口で根暗な看護さんでも働くことができます。
手術室勤務でも、術前訪問や麻酔導入前には患者さんと話す機会はありますが、病棟や外来と比べたら、話す時間は格段に短くて済みます。
手術中は全身麻酔の患者さんは意識がありませんので、患者さんの前で無理に明るくふるまう必要はありません。
手術室なら無口で根暗な看護師さんでも、それほどストレスを感じずに働くことができるはずです。
潔癖症の人に合う職場
潔癖症で看護師に向いてないと悩んでいる人は、デスクワーク中心の職場に転職しましょう。
デスクワーク中心の仕事なら、患者さんの汚物にも体液にも触る機会はありませんので、潔癖症の看護師さんでもストレスなく働いていけるはずです。
デスクワーク中心の看護師の仕事は、学校の保健室や企業の医務室、コールセンターなどです。これらの仕事なら、潔癖症の看護師さんでも大丈夫です。
また、看護師経験を活かして働く治験コーディネーターや臨床開発モニター、フィールドナースなどの仕事も医療行為はなく、デスクワークや外回りの仕事が中心になりますので、潔癖症の看護師さん向いていると思います。
勉強が苦手な人に合う職場
勉強が苦手な看護師さんにおすすめの職場は、デイサービスです。
デイサービスは最新の医療を行うわけではありませんので、勉強量は少なくて済むのです。
看護師として働く以上、勉強を全くしなくて良いという職場はありません。少なからず勉強は必要になります。
ただ、最新の医療をドンドン導入している急性期病院で働く場合の勉強量と、在宅で過ごしている利用者さん向けの介護サービスを提供しているデイサービスで働く場合では、看護師の勉強量は大きく違ってきます。
デイサービスでは医療行為を行うわけではなく、介護サービスやレクリエーション、リハビリ等を行う場です。
新しいものを積極的に導入するわけではありませんので、看護師は基礎的なことさえ押さえておけば、必死に勉強しなければ付いて行けないという事にはなりません。
そのため、デイサービスは勉強が苦手で看護師に向いてないと悩んでいる人にはおすすめの職場なのです。
男性に合う職場
男性に合う職場は男性看護師がたくさん働いている職場です。
男性看護師が多い職場なら、職場で肩身が狭い思いをすることもなく、看護師としてのやりがいを感じながら働けるでしょう。
男性看護師が多い職場は大規模な病院のICUや手術室、救命救急センターです。また、大規模な精神科病院の急性期病棟やスーパー救急も男性看護師が多い職場です。
これらの職場だと男性看護師が2割以上いることもありますので、男性看護師でも働きやすいですし、男性としての特性を活かせることも多いのでおすすめです。
特に、ICUや手術室、救命救急センターでは意識のない患者さんが多く、「男性にケアされたくない」という女性患者さんは少ないので、男性看護師としてのマイナス面を感じることはないでしょう。
上司や先輩に嫌われる人に合う職場
なぜかいつも上司や先輩看護師に嫌われてしまうという人は、1人で仕事することが多い訪問看護ステーションで働きましょう。
訪問看護ステーションなら、出勤時と退勤時だけ事業所に行き、それ以外は1人で患者さんの自宅を周って看護することになりますので、「先輩と協力し合って仕事をする」ということがありません。
そのため、嫌われるような出来事もありませんし、たとえ嫌われても、特に仕事に支障が出ることはありませんので、「私、看護師に向いてないかも」という悩みは解決できます。
大ざっぱな人に合う職場
大ざっぱな人に合う職場は精神科です。
精神科は几帳面な人よりも大ざっぱな看護師さんの方が合っている職場なのです。
精神科は身体は元気で健康な人が多いので、急性期病棟のような医療的な処置はありません。
配薬は気をつけなければいけませんが、薬剤師さんが一包化してくれていますので、患者さんの名前さえ間違わなければ、服用する薬の種類や量を間違うことはありません。
そのため、さほど几帳面さは要求されないのです。
精神科は患者さんに依存されたり、逆に暴言を吐かれたりして、看護師が精神的にきつくなることがあります。
几帳面な患者さんだと、それを真面目に受け取ってしまいますが、大ざっぱな看護師さんなら、それほど深く考えずに「まぁ病気だし、仕方ないか」と思えますので、大ざっぱな看護師さんの方がストレスが溜まらずに働くことができるのです。
すぐに焦る人に合う職場
すぐに焦ってしまう看護師さんは、介護施設やデイサービスをおすすめします。
介護施設やデイサービスなら、精神的に余裕を持って働けるので、焦って仕事をしなければいけない機会が少なめなのです。
介護移設やデイサービスは急変が少ないですし、緊急入所もありませんので、イレギュラーな仕事が少ないために、焦らずに落ち着いて仕事をすることができます。
また、看護師の仕事量は少なめなので、時間に追われて焦って仕事をしなければいけない事もありませんので、すぐに焦ってしまう看護師さんにおすすめです。
短気な人に合う職場
短気な看護師さんに合う職場は、健診センターです。
健診センターは健康な人を対象にした職場で、自立している人を相手に働くため、「患者さんのゆっくりとしたペース」に合わせて働く必要がありません。
また、健診センターは基本的に採血が看護師の主な仕事になります。
1人1人の患者さん(受診者)と接する時間も短いので、短気な人でもイライラせずに働くことができるはずです。
イライラせずに働くことができれば、「看護師に向いてない」なんて思わずに働くことができるでしょう。
まとめ
看護師に向いてないから辞めたいと思っている人は、あなたの性格に合った職場に転職するだけで、自分らしく、楽しく看護師の仕事をする事ができるでしょう。
せっかく看護師になったのですから、看護師として働かないともったいないです。
看護師になるまでにかかった学費や学生時代の苦労を思い出してみましょう。
しかも、一般の仕事に就いた場合、給料が大幅に下がりますから、生涯年収は大きく下がってしまうでしょう。
20代の看護師さんが一般の仕事に転職したら、定年までの生涯年収は軽く5,000万円以上は減ってしまう計算になります。
あなたの性格に合った職場で働けば、損をすることもなく、さらに「向いてない」という悩みを解決でき、むしろ「私って看護師に向いているかも」と思えるようになるかもしれませんよ!
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